はじめに
新NISAを活用している人の中には
「いつ売却するのがベストなのか?」
と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
売却のタイミング次第で、得られる利益が大きく変わることもあります。
この記事では、新NISAの売却タイミングの考え方と、利益を最大化するコツを解説します。
新NISAの基本ルールをおさらい
新NISAは投資で得た利益が非課税になる制度ですが、売却のタイミングを間違えると、思ったように利益を出せないこともあります。
まずは、新NISAの基本ルールを確認しましょう。
投資可能期間:2024年~無期限
年間投資枠:成長投資枠240万円・積立投資枠120万円
非課税期間:無期限(非課税枠は売却すれば翌年より再利用可能)
売却タイミングを決める3つのポイント
目標金額に達したとき
投資を始める際に「いくら増えたら売却するか」を決めておくと、冷静に判断しやすくなります。
例:50万円投資 ⇒ 100万円になったら売却
例:毎月3万円積み立て ⇒ 10年で300万円になったら一部売却
大きな暴落の前兆があるとき
市場の急落が予想されるときは、早めに利益確定を考えるのも1つの手です。
注意すべき指標
ただし、短期的な値動きに振り回されすぎず、長期目線での判断が大切です。
生活資金が必要になったとき
新NISAは「長期投資」が基本ですが、急な出費やライフイベント(住宅購入、教育費、老後資金)で資金が必要になった場合、売却も選択肢になります。
当ブログでは、「投資は余裕資金でするもの」「緊急用資金は現金で取っておきましょう」と口酸っぱくお伝えしています。しかし、借金をするくらいなら売却も選択肢になります。
基本的な考え方として、借金の”高い利息”を払いながら投資をすることは、本末転倒ですのでおすすめしません(一括で購入できない住宅のローンは別としてですが)。
その理由は、投資の利回りより、借金の利息のほうが高い場合が多いからです。
借金をするくらいなら、株式の売却も検討しましょう。
例:子どもの教育資金として300万円必要 ⇒ 1部売却
例:定年後の生活資金として活用 ⇒ 毎年一定額を取り崩し
利益を最大化するコツ
分割売却を活用する
一度にすべて売却するのではなく、価格が上がったタイミングで少しずつ売却することで、リスクを抑えつつ利益を確保できます。
例:価格が10%上昇 ⇒ 投資額の30%を売却
例:さらに20%上昇 ⇒ もう30%を売却
暴落時に焦って売らない
暴落時に慌てて売却すると、損失を確定させることになります。
新NISAでは損益通算ができないため、暴落時の売却は慎重に行きましょう。
購入している銘柄にもよりますが、株価は長期的に見ると回復することが多いため、焦らず冷静に判断しましょう。
高配当株・ETFなら「基本的に売らないものと心得る」
新NISAでは高配当株やETFを活用するのも1つの方法です。
売却しなくても、配当金を受け取ることで利益を得られます。
例:高配当ETF(VYM、SPYDなど)を保有 ⇒ 配当金をもらい続け、生活費に充てる
まとめ
新NISAの売却タイミングは、目的や市場環境によって異なります。
新NISAは長期投資向きの制度ですが、柔軟に活用することで、資産形成をより効果的に進められます。
ご自身の投資目的に合わせて、最適な売却タイミングを考えましょう。
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最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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