「災害は突然やってくる。いまこそ防災グッズの見直しを」
昨日の石川県での地震、驚かれた人も多かったのではないでしょうか。地震は予測が難しく、いつどこで起きるかわかりません。
被害の大きさに関わらず、地震は私たちに「備え」の大切さを改めて考えさせます。
皆さんのご家庭でも「防災グッズ」はきちんと揃っていますか?
「ちゃんと準備しているから大丈夫」と思っていても、定期的な見直しをしていないと、非常食の賞味期限が切れていたり、必要なものが不足していたりすることも。
災害はいつどこで起こるかわかりません。だからこそ、いま備えることが重要です。
いま一度、ご自宅の防災グッズを点検してみましょう。
私自身、過去二度の震災経験があります。
私は関西生まれ関西育ちです。高校生のころ1995年の阪神淡路大震災を経験し、2018年の大阪北部地震もあり、震度6を二度経験しました。思い起こせば電気とガスはすぐには復旧してくれず、大変な日々でした。
2012年の京都府南部地域豪雨災害(西日本豪雨災害)では、私自身の家は被災しなかったものの、当時勤務していた家電量販店が豪雨災害の地域だったために、仕事でたくさんの被災された人の対応をしました。その時にも、常連さんから電気ガスが復旧に数日を要しているとの話を聞きました。
そしてカセットコンロを買い求める人、乾電池やモバイルバッテリーを買い求める人などで、店内が溢れかえっており、売り切れや品切れてしまう商品がとても多かったのを覚えています。そしてその経験によって、実生活において何が足りなかったのか、何を必要としているのか、とてもよく分かりました。
それらの経験を活かして今回は、今すぐチェックしたい防災グッズのリストと、実際に役立つおすすめのアイテムをご紹介します。
この記事では、すぐに確認できる防災グッズの見直しポイントと、備えておきたいおすすめのアイテムをご紹介します。
この記事を参考に、家族の安全を守る準備を整えてくださいね。
防災グッズを見直す3つのチェックポイント
賞味期限・使用期限の確認
防災グッズの中でも、特に注意が必要なのが非常食と飲料水です。
長期間保存できるものでも、必ず期限があります。
いざ使いたい場面になって、絶望的にならないためにも、出来れば毎年の見直し、少なくとも3年に一度のスパンで見直しておくのが良いでしょう。
チェックポイント
非常食や缶詰の賞味期限
ペットボトル水の保存期限
懐中電灯やラジオにつかう、乾電池の使用期限
救急用品(消毒薬など)の使用期限
必要なアイテムの不足をチェック
家族の人数や生活スタイルに合わせて、防災グッズを見直しましょう。特に、最近家族が増えた場合や、寒い・暑いの季節の変化に応じた見直しも必要です。
基本の防災アイテム
飲料水
- 1人1日3リットルが目安
食料
- 人数×3日分以上を確保
モバイルバッテリー・乾電池
- スマホは必要不可欠です。モバイルバッテリーは放置せず、最低でも3ヶ月に一度は充電して一度使い切りましょう。そして、満充電ではなく80%程度の充電状態でおいておきましょう。定期的に使用しておくことで、モバイルバッテリーの劣化を防ぐことが出来ますし、いざというときに故障して使えないリスクも減らせます。
簡易トイレ
- 災害直後は流せなくなる可能性がありますが、トイレは避けて通れません。ゴミをすぐに捨てることが出来ない可能性が高いため、「大小兼用」で「防臭対策」のされた簡易トイレをおすすめします。
衛生用品(マスク・除菌シート・口内衛生商品・生理用品など)
- 下着も必要です。女性の場合、生理用品やパンティライナーも準備しておくと安心です。
懐中電灯
- 停電への備えとして、懐中電灯は欠かせません。割れたガラスを踏んで、怪我でもしては大変です。
カセットコンロ(電気やガスがなくても専用のガスボンベで使用ができます)
- 電気やガスが止まってしまうと、当たり前ですが冷たい物ばかり口にすることになります。暖かいものを飲んだり食べたりすることが出来るだけで、心の安定にもつながります。
- 専用ガスボンベには使用期限の記載があるので、定期的に見直してください。
乾電池式の携帯ラジオ
- 停電が長く続くと、テレビでの情報収集は出来ず、スマホでの情報収集はバッテリーが心配です。スマホでしか出来ない事もあるので、スマホのバッテリーは極力温存しておき、基本の情報収集には乾電池式の携帯ラジオが安心です。乾電池式なら乾電池のみで情報を収集できます。ソーラー充電対応もありますが、天候に左右されますし、いざという時に「ソーラー充電機能が故障していた」なんてこともありますので、私は乾電池式をおすすめします。
現金
- 「停電時の備え=現金」大規模災害直後には、クレジットカードやバーコード決済が使えない可能性が高く、ATMでの引き出しもすぐに出来ないことが考えられます。千円札や小銭で2万円程度用意しておくと安心でしょう。
季節商品
- 冬には防寒グッズとして、カイロや厚手の靴下・手袋、アルミブランケットや毛布があると安心です。
- 夏には虫除けスプレーや日焼け止めを。
- 通年としては、レインコートがあると安心です。
車がある人はガソリンも災害対策に。
- 普段から、ガソリンを半分以上にしておくことで、災害時の備えになる場合があります。例えば、スマホの充電ができたり、カーラジオでの情報収集もできます。
- 日頃から車に乗る習慣がある場合には、車内にも防災リュックを配備しましょう。どこで被災するか分からない以上、車内に積んでおくことで安心できます。
- 車中泊に備えて、サンシェードを積んでおくと良いでしょう。強い日差しを防いでくれる上、プライバシーの保護にもつながります。
家族構成や特別な配慮が必要な物の確認
高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、特別な配慮が必要です。
例えば、介護用品やベビー用品もリストに加えておきましょう。
すぐに備えたい!おすすめの防災グッズ
ここでは、いざという時に役立つ厳選アイテムをいくつかご紹介します。これらを備えておけば、守備力がぐっと高まります。
缶入りパンは不要
缶入りパンもありますが、私は実際に食べてみて、不要だと思いました。
缶入りパンが不要な理由は、こちらの記事をどうぞ。災害用保存食「缶入りパン」を食べてみた(短い記事なので、すぐに読めます!)
サッポロ一番の袋ラーメン:災害時おすすめの食べ方
サッポロ一番の袋ラーメンは、水にも溶けるスープのため、450mlのお水を入れて25分間おくと、食べることができます。水が欲しくなるのでスープの粉を少なめで作るのがコツですが、薄ければスープの粉は水にとけるので、後からでも調整できます。もちろん、お湯で作る方が美味しいです。
常備しておくと良いですよ。
非常食セット
賞味期限が5年以上のものを選ぶと安心です。栄養バランスの取れたセット商品が便利です。
お水やお湯で食べられるものはもちろん、そのまま口に入れることが可能な、ビスケットやクラッカー、カロリーメイトなどもおすすめです。
災害時は水が貴重になるので、味の濃いすぎるものは避けましょう。
おすすめ商品:尾西のアルファ米12食セット(12食とも違う味のセットです。)
それぞれ好みが分かれると思いますが、私が食べた防災ご飯(お米)の中で、一番味が良かったのは、尾西のアルファ米でした!
おすすめ商品:「お米の12食セット」
懐中電灯
おすすめ商品:GENTOS(ジェントス)ハイブリット式LEDハンディライト(専用の充電池、または別売りの単3アルカリ乾電池1本使用で6.5時間使用できます)
私はGENTOSが好きで愛用していますが、明るさ1,000ルーメンは、昼間のように明るく照らしてくれます。災害時は充電環境が弱い可能性があるので、乾電池対応のライトをおすすめします。
*GENTOSは1978年創業の日本の懐中電灯メーカーで、LEDライトでは国内トップシェアを誇ります。アウトドアが好きな人には、なじみ深い人が多いです。(元家電量販店勤務なので、家電にはそれなりに詳しくなりました。理由はこちらの記事内最後の方にある、番外編の記述をご覧になって下さい:携帯販売員の仕事)
おすすめ商品:Panasonic LEDライト(別売りの単3乾アルカリ電池3本使用:最初はテスト用乾電池のみ。)
私はこちらのPanasonicも使っているのですが、この商品はランタンにもなる上に調光も可能なので、普段から寝室で使っています。持って使うのはもちろん、置いても使える。災害時には、優しい明かりが心の安定につながります。
簡易トイレセット
避難所や自宅での断水時に役立つ携帯トイレ。セットで購入しておくと安心です。
おすすめ商品:BOS(ボス)簡易トイレ50回分
医療用からうまれたBOSの臭わない袋シリーズは本当に優秀です。私は普段から、台所用の袋も愛用しているのですが、魚を捌いて残った頭や内蔵を入れたBOSの袋は翌朝になっても、全く臭いを放っていません。ペットのうんち用の袋なんかも展開されてるメーカーです。
ワイドFM対応ラジオ
総務省によると、2028年秋には原則AM放送終了が予定されています。AM放送が終了する主な理由は、「設備更新や維持にかかるコスト」によるもの。今後、災害時にラジオを聞くには、ワイドFMを受信出来る端末が必要になってくることが想定されます。
これからラジオの購入を検討する人は、ワイドFM対応のものを選びましょう。
おすすめ商品:スピーカー付きワイドFM・AM対応ラジオ(単3アルカリ乾電池2本使用/別売り)
ウォータータンク
大規模災害の場合、水が止まってしまう可能性は十分にあります。そして、水がないと一気に不衛生になり、体調を崩してしまうこともままあります。
給水所まで水をもらいに行くには、タンクは必須となります。ペットボトルでは追いつきませんし、ペットボトルに入れると、一人の時には水を出しづらいため手も洗いにくいです。
おすすめ商品:ミリタリーウォータータンク ホイール付20L
ホイールタイヤ付きなので、20L入れても持ち運びしやすくなります。
給水所が、家の近くとは限りません。さらに、蛇口付きでとても実用的です。
カセットコンロ
オススメ商品:「イワタニカセットコンロ タフまる」
温かい物を飲んだり食べたりできることで、心の安定を保つことが出来ます。
家電量販店時代に買いました。ケース付きで保管がしやすく、防風タイプなのでベランダやアウトドアで、使用可能です。
専用のガスボンベには使用期限がありますので、定期的に見直してください。
防災リュック(オールインワンセット)
始めて防災グッズを揃える人には、必要なものが一式揃ったリュックがおすすめです。持ち運びしやすく、すぐに避難できるのがポイント。
セットの中をチェックして不足品は買い足し、先述したように定期的な見直しをしていきましょう。
他サイトおすすめ商品:ラピタスマート防災セット(一人用)
非常用持ち出し袋に入れておくと良い小物
- 災害用ホイッスル
- 懐中電灯
- 耳栓(避難所で過ごす場合、絶対あったほうが良いです。)
- ビニール袋
- 筆記用具(災害発生時は連絡手段が途絶えることがままあります。家族と離ればなれになってしまった際、避難所などにメモを残しておく事ができるので必要。)
- チャッカマン(ローソクに火を付けたり、気温が低すぎてカセットコンロが着火してくれない時などに使用できます)
まとめ:いますぐ防災グッズを見直して備えましょう
地震は予測できないからこそ、備えが命を守ることにつながります。
今回ご紹介したチェックポイントやアイテムを参考に、ご家庭の防災グッズを見直してみてください。
また、家庭での避難訓練や、地域の避難所の確認も忘れずに。備えあれば憂いなしです。いざという時に備えて、ぜひ今から準備を始めておきましょう。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
以上!
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